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量子液晶の理論的研究

紺谷浩, 求幸年, 日本液晶学会誌 25, 168 (2021).

本稿では,新学術領域研究「量子液晶の物性科学」の理論班における研究活動についてご紹介します.量子液晶とは,強相関電子系において量子液体相と固体相(秩序相)の中間結合領域において発現する,自己組織化を伴う液晶的な秩序状態です.本理論班では,電荷液晶,スピン液晶,電子対液晶として各論的に発展してきた理論をさらに深化させると同時に,これまで個別に議論されてきた液晶現象の共通性に着目し,「量子液晶」として統一的理論の構築を目指しています.

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