Sc研の紹介

 

S研の歴史とScグループについて

 名古屋大学における物性物理学に関する理論研究は、昭和17年4月理学部発足時の物理学科教授に故有山兼孝先生が就任された時に始まった。当時、有山先生は、3年間のドイツ留学(その間、ライプチヒ大学ハイゼンベルグ博士の指導の下で量子物理学に関する研究に従事された)を終えて帰国されて間もない頃で、我が国における近代物性物理学研究に関する草分けとして活躍しておられた。

 有山研究室は、当時の物性物理学研究の最大の関心事であった「超伝導」のドイツ語 “Supraleitung”の“S”をとって、“S”研究室と名付けられた。“S”研究室には全国から新進気鋭の若手研究者が集まり、自由闊達な雰囲気の中でのびのびと仕事をし、夫々、超伝導・超流動・金属磁性等々の研究分野で指導的役割を果たし、我が国における物性物理学研究に関する大きな流れを作り出した。そのことによって、「S研」の名は日本全国に轟くところとなった。それ以来現在に至るまで、自由闊達な雰囲気はS研の伝統として脈々と受け継がれて来ており、その中で若手研究者を中心に活発な研究活動が繰り広げられ、超伝導・超流動・金属磁性・低次元物質・メゾスコピック系・臨界現象等々、その時代における最先端の分野において重要な研究成果を挙げて来た。

 その後のS研では、それらの流れを受け継いで、各種高温超伝導物質や重い電子を擁する金属に代表される強相関電子系の物性の研究や有機導体を典型とした低次元物質の物性の研究などが中心的な研究課題になっている。これらの研究課題に従事するメンバーにより、2018年から凝縮系理論(Sc)グループが発足した。

 

歴史資料  

 

S研同窓会

 約70年にわたるS研の歴史の中で、これまでに教員、研究員、大学院生、総勢約130人の方がこの研究室に在籍されました。S研では、これまでに3度の同窓会を行い、卒業生と親睦を深めています。